看護師の資格は一生活かせる資格として人気が高く、1度就職した方が再度看護師を目指して勉強する場合もあります。
ですが、近年家庭の事情や心身の事情から休職する方も少なくありません。特に、親の介護、結婚、出産を理由に仕事を辞めてしまったり、法で定められた期間、仕事を休む方も増えています。
休んでいる間に復職の目途が立つ方の方が実際は少なく、そのまま看護師として職場復帰することが難しい場合もたくさんあるのです。
看護師が職場復帰するには、その際に抱えている不安を取り除く必要があります。たとえば、子育て中の看護師であれば、きちんと子どもを預けることが出来なければ復職は難しく、共働きで、かつ頼れる実家が傍にない場合は問題は深刻です。
親の介護をしている場合も、自分の勤務中に何かあった時のことを考えると、そう簡単に復職することは難しくなるのです。
近年、院内に託児所を併設する病院も増えてきましたが、やはりそれはごく一部の大きな病院での取り組みで、規模の小さな病院では対応が難しく、看護師の確保が大変になることもあります。そういった看護師不足を補う意味で、日勤と言う働き方を設定する病院も増えてきています。
休職中の看護師は、30代から40代の働き盛りの世代が多く含まれています。それと同時に、配偶者も働き盛りであり、子育てや介護、自身の体調不良など、家庭内での協力が大事な時期でもあることがわかります。そう言った生活の不安を抱えている看護師が、復職しやすい環境整備が求められています。